2011/11/20

フロー型とストック型のWebサービス

カテゴリ: Web制作 | | | このエントリーをはてブに追加 |

確かに。フローのメディアは本当は少ないとおもいます。フローになってしまっている所は多いですが。 RT @fshin2000: はてブもそうだけど、絶妙なストックを作っているサービスってすごく大事です。一見フローのメディアが主役のように見えて、ストックの上に成り立ってるんだと思う。
この前、こうツイートしました件について、友人からDMを頂いて話をして面白かったので、補足をエントリに書いておきます。

フロー型・ストック型Webサービスって?

Webサービスは、フロー型/ストック型と分けられる事があります。
一般的には、Twitterのように最新の情報以外はほとんどが『流れて行ってしまう』場合にはフロー型、しっかりと価値ある情報が『貯められる』のがストック、ということでしょうか。
でも、このサイトはフロー型、こっちはストック型という事の明確な線引きは無いはずです。
その分類は、人によって解釈が違うでしょう。例えば、日々コンテンツが追加されていって、主動線から古いコンテンツが消えて行くのがフロー型Webサービスならば、Cookpadはフロー型でしょうか?ではWikipediaは?
似たWebサービスでも、Instgramはフロー型かもしれませんが、Flickrはストック型な気がしませんか?

例を出します。
Twitterは代表的なフロー型Webサービスでしょう。おそらく過去まで全て遡れるようにできないことは無いのでしょうが、「ツイートが流れて消える」事が、良くも悪くもこのWebサービスの重要な要素の一つですので注力せずにいるのかと思います。
では、Twitterの投稿を保存してあとで見返せるようにしているWebサービス、Twilogがあります。このサービスをフロー型、と思う人は居ないでしょう。これはストック型です。

では、もしもTwitterがTwilogの機能を持っていたら?それでもやはりフロー型ではありますが、ストック型の機能を持ったフロー型のWebサービスでしょう。
そのときTwilog的な機能がどんどん高性能化していって、その人の過去のツイートを非常に魅力ある形で整理することでユーザーに高い価値を提供できるようになったら。最新ツイートよりも過去のツイートの情報の方が価値あるものになったら。それはストック型Webサービスになるのかと思います。

本来、フロー型・ストック型ではなく、フロー機能・ストック機能と呼ぶのが正解なのかもしれません。
そのフロー機能と、ストック機能のどちらに高い価値が認められているかが、フロー型・ストック型を分けるものでしょうか。

ストック型Webサービスになるために

ほとんどの一般的なフロー型Webサービスは、ストック部分に魅力を出せなかった(もしくは重視せずに出さなかった)Webサービスなのではないかと私は考えます。

ストック型になれないフロー型は、最新情報以外は意味を持たない情報だけを扱うものや、何かの理由で過去の情報を参照させられないもの、もしくはストック型になることを重視せず、他に任せた/諦めただけかと考えています。
ほとんどは、フロー+ストックとして高い価値を出せるにも関わらず、ストックできないでいる所がほとんどなのかと。

もちろん、すべてのWebサービスがストック型であるべき、とは思いません。ひとつのサービスで完結しないで、APIなどによって他に任せているものにも、非常に良いWebサービスが多くあります。しかし、そういう形であるべき所は少ないはずです。

では、ストック部分に魅力を出すために重要なことは、以下の2つだと私は考えます。

  • 検索エンジンで、高い価値がある過去の情報が探せるようになっている事
  • Webサイト内の動線で、高い価値がある過去の情報が探せるようになっている事

このどちらかがうまくできていれば、そのサイトはストック型ということになるのではないでしょうか。

前者の検索エンジン対応は、大量の情報を持っているWebサービスでは簡単ではありません。特に巨大サイトの過去の情報を、いい形で検索されるようにするのは本当に難しいものです。私はその専門家ですが、必死に考えてご提案して検索流入は伸ばせても、「ストック型」と言える域まで行かない事がほとんどです。
また、しっかり過去の情報を評価させるようにさせられるようなSEOは日本には非常に少ないです。(11月現在、私も新規の仕事をお受けできておりません・・・)

しかし、後者『Webサイト内の動線』でのストック化は、じっくり考えればできない事ではないかと思います。Web制作ならば必ず取り組むべき所でしょうし、その専門家も大勢いるかと思います。もちろん簡単なことではないでしょうが。

制作側が最新情報以外への動線を諦めなければ(もしくはSEOを妥協しなければ)、ストック型になれないWebサービスは少ないと思います。
意図的にフロー型にしているのではなくて「フロー型になってしまっている」のであれば、ストック型化を諦めずに考えていく必要があるのではないでしょうか。

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