2012/10/08

ウェブマスター向けガイドライン大規模更新の解説(9月下旬-10月上旬)

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SEO関連Googleヘルプ更新情報

10月3日にウェブマスター向けガイドラインの更新がGoogleによって公式発表されるなどもあり、直近で大きく更新が行われました。
大規模な更新といいましても本質的な部分は変わっていません。しかし細かい記載が大きく変わっていますし、SEOに取り組んでいる人にとっては理解しておくべき変化もいくつかあります。
詳しくどのように変わったかということを中心に、その他の幾つかの更新をご紹介します。



ウェブマスター向けガイドライン

英語版Webmaster Guidelines、日本語のウェブマスター向けガイドラインともに大規模に更新されました。
全て読みなおすのをお勧めしますが、特に注目すべきポイントについて説明します。

Googleウェブマスター向けガイドライン トップ

引用:変更前
ここに記載されていない不正行為について

引用:変更後
ここに記載されていない不正行為(著名なウェブサイトのつづりを少し変えただけの名前で登録するなど)について

品質に対するガイドラインの中で、わざわざ例として表記ミスを狙った手法について明言されました。行なっているサイトはアフィリエイトサイトを中心に多いのですが、もう行える手法ではありません。

引用:変更前
個別の不正行為対策を最小限に抑えられるよう、Google では拡張可能で自動化された解決方法の開発に努めています。お送りいただいた情報は、不正行為を検出、防止するためのアルゴリズムの開発に役立たせていただきます。

引用:変更後
個別の不正行為対策を最小限に抑えられるよう、Google では拡張可能で自動化された解決方法の開発に努めています。Google では、すべての報告に対して手動による対策を講じるとは限りませんが、ユーザーへの影響度に応じて各スパム報告に優先度を設定し、場合によってはスパム サイトを Google の検索結果から完全に削除することがあります。ただし、手動による対策を講じた場合には必ずサイトを削除する、というわけではありません。また、報告を受けたサイトに対して Google で対策を講じた場合でも、その効果があったかどうかが明確にならないこともあります。

通報に基づく手動により対応についての説明が長文になりました。
通報しても無駄、ではなくてどんどん通報して欲しいという意図だと思われます。

「その効果があったかどうかが明確にならないこともあります」という表現ですが、これは納得できます。リンク販売などで発生するペナルティは、一見分からないものの、詳しく確認すると明確なマイナスが発生している事例もあります。外から見ても気づきづらく、中からでも軽くアクセス解析を見ても分からないものの、じっくり確認するとボディーブローのように効いてくるようなマイナスになっている事例を確認したことがあります。
しっかりした検索流入が欲しいのであれば、Googleから来たアラート(のほとんど)は無視してはなりません。

品質に関するガイドライン – 基本方針

引用:変更前
検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。ユーザーを騙すようなコンテンツや、「クローキング」を行って検索エンジン用とは異なるコンテンツを表示しないでください。

引用:変更後
検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。

ここはシンプルに修正されました。

引用:変更前
・検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトに対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。

・サイトの順位や PageRank を上げることを目的としたリンク プログラムに参加しない。特にウェブ スパマーや不正なウェブサイトへのリンクは行わないでください。これらのリンクにより、サイトのランクが下がることがあります。

引用:変更後
・ユーザーをだますようなことをしない。

・検索エンジンでのランキングを上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。

ここも整理され、すっきりわかりやすくなりました。

説明する対象が「ランクを競っているサイト」から「ランクを競っているサイトや Google 社員」に変わりましたね。大きな意味がある更新ではないと思いますが。

引用:変更前
ページの送信や掲載順位の確認に不正なコンピュータ プログラムを使用しない。このようなプログラムはリソースを消費し、Google の利用規約に違反しています。Google は、自動化またはプログラム化されたクエリを Google に送信する WebPosition GoldTM のような製品の使用は推奨していません。

引用:変更後
どうすれば自分のウェブサイトが独自性、価値、または魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

4つめの項目は完全に内容も変わりました。
前は自動化された検索について書かれていましたが、これは詳細ページに移動されました。そのかわりにWebサイトの魅力が記載されています。
Webサイトの魅力、独自性という部分が「品質に関するガイドライン」に掲載されたのが面白い所です。
確かに、最近のGoogleはWebサイトの独自性・魅力・価値といった部分をアルゴリズムで評価しようとする部分について改善を繰り返していますね。

品質に関するガイドライン – 具体的なガイドライン

ここは、様々な情報が追加されています。
追加されたのは下記のページです。

他にも、以前は「クローキングや不正なリダイレクトを行わない。」となっていた項目が「クローキング」「不正なリダイレクト」と分かれるなどの更新もあります。

なお、一件だけ品質に関するガイドラインの具体的なガイドラインから削除された項目があります。
「複数のページ、サブドメイン、ドメインで同じコンテンツを公開しない。」という項目です。これは重複コンテンツの事ですが、重複コンテンツは偽装行為・不正行為ではありませんので当然の削除ですね。

隠しテキストと隠しリンク

次に更新された項目を見てみましょう。まずは隠しテキストと隠しリンクです。

引用:変更前
コンテンツに隠しテキストや隠しリンクが含まれていると、ユーザーに対するものと異なる情報が検索エンジンに提示されるため、信頼できないサイトと見なされる可能性があります。

引用:変更後
Google の検索結果でのランキングを操作するためにコンテンツに隠しテキストや隠しリンクを含めることは、偽装行為と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドラインへの違反にあたります。

隠しテキストについて「ランキングを操作するため」という条件が加わりました。
これは当然です。たとえばアクセシビリティのために「本文までスキップ」といったテキストを隠して配置することは一般的な行為で、ガイドライン違反ではありません。
このことについては、新しく追加された説明の中にある「ただし、隠しテキストがすべて偽装行為と見なされるわけではありません」という部分でも説明されています。

クローキング

このページは、以前は「クローキング、不正な JavaScript リダイレクト、誘導ページ 」という内容でしたが、クローキングの説明となりました。

引用:変更前
検索ページには HTML テキストのページを表示し、ユーザーには画像や Flash のページを表示する。
ユーザー向けとは異なるコンテンツを検索エンジンに表示する。

引用:変更後
クローキングの例としては、次のようなものが挙げられます:
検索エンジンには HTML テキストのページを表示し、人間のユーザーには画像や Flash のページを表示する。
ページをリクエストした User-agent が人間のユーザーではなく検索エンジンである場合にのみ、ページにテキストやキーワードを挿入する。

少し具体的な説明となりました。

また、下記の部分が新しく追加されました。

引用:追加部分
サイトがハッキングされた場合、ハッキングされたことがサイト所有者に発覚しにくくなるようにハッカーがクローキングを行うことは珍しくありません。ハッキングされたサイトについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

なお、これまでこのページで説明されていた不正なリダイレクトは別ページで独立して説明されています。

こちらには多くの情報が追加されています。例えば下記が新しい内容です。

引用:追加部分
JavaScript を使用したリダイレクトが正当な行為にあたる場合もあります。JavaScript やその他のリダイレクトを使用したサイトが Google のガイドラインに沿っているかどうかを確認する際には、その目的を確認してください。たとえば、ユーザーのログイン後に内部ページにリダイレクトする場合は、JavaScript を使用しても問題ありません。サイトの移転にあたっては 301 リダイレクトを使用するのが最善ですが、サイトのサーバーにアクセスできない場合は JavaScript によるリダイレクトを使用することもできます。

Webサイトの移転に、JavaScriptを使うケースもあるという表記が増えました。最近、移転においてGoogleが様々な解釈を行うようになりましたが、その一環でしょうか。

リンク プログラム

このページは実例も含めて多くの情報が更新されました。もしも関連するような施策を行なっていましたら、改めて確認が必要でしょう。そもそも、行うべきではありませんが。

自動化されたクエリ

ある程度本格的にSEOの仕事をする人/会社のほとんどが違反しているガイドラインですね。
この項目を考えるとまともにSEOに取り組んでいる人にホワイトハットは存在しないということになります。

こちらには下記部分が追加されました。

引用:追加部分
ランキングを調べることに加えて、その他の自動化された手段で許可なく Google にアクセスすることも、Google のウェブマスター向けガイドラインおよび利用規約への違反にあたります。

ランキングを調べるだけではなく、許可されずに自動化されたでGoogleにアクセスすることも禁止と明言されています。

キーワードの乱用

引用:変更前
「キーワードの乱用」とは、Google の検索結果におけるサイトのランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードを詰め込むことです。ページにキーワードを詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性があります。

引用:変更後
「キーワードの乱用」とは、Google の検索結果でのサイトのランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。このようなキーワードは多くの場合、リストやグループの中に、または他の部分から切り離されて独立して(自然な文章としてではなく)出現します。ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。

「このようなキーワードは多くの場合、リストやグループの中に、または他の部分から切り離されて独立して(自然な文章としてではなく)出現します。」という文言も加わっていますね。

また、「キーワード」から「キーワードや数字」に変わっています。
これは、実例として上げられている「実質的な付加価値のない電話番号の羅列。」などの事でしょう。「ウェブページが特定の市町村や都道府県に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために市町村名や都道府県名を羅列したテキスト。」の件もガイドライン違反の例として掲載されています。こんな手法は数年前からまとも効かなくなっていますが、行なっているページはよく見ますね。

アフィリエイト プログラム

このページは全面的にリライトされています。アフィリエイトに関係されている方は改めて読みなおすべきでしょう。

特徴的な変化としては「内容の薄いアフィリエイト」を改めて否定した上で、様々な説明を下記のように追加しています。

引用:追加部分
ユーザーが元の販売者のサイトに直接アクセスせずにこのサイトにアクセスしようとする理由を考える。元の販売者が提供しているコンテンツを転載するだけでなく実質的な付加価値を提供するサイトにします。

引用:追加部分
アフィリエイト プログラムを選択する際、サイトの対象ユーザーに適した商品のカテゴリを選択する。サイトのコンテンツに合ったアフィリエイト プログラムを選択することで、サイトの付加価値が高まり、Google の検索結果でのランキングが高くなり、アフィリエイト プログラムから収益を得られる可能性が高くなります。

引用:追加部分
ウェブサイトでユーザーのコミュニティを形成する。熱心な読者の獲得に役立ち、サイトのテーマに関する情報が集まる場を作ることができます。

今回のWebマスターガイドライン更新について

今回のウェブマスター向けガイドラインの大規模更新で、情報の追加やわかりづらかった場所が修正されるなど非常にわかりやすいものになりました。

特徴的な部分として、単なる手法ではなく意図を重視する表記が増えた事があります。
隠しテキストを行なっても、その意図次第ではガイドライン違反ではない場合は多いですが、それを勘違いして行わずにアクセシビリティを下げるようなケースも見られていました。この更新でそのような誤解が減ると良いと考えます。

しかし、リッチスニペットの部分など英語版しか無い部分もあります。ここはGoogle Codeでの技術情報ではなくて日本中のWebマスターに読んでもらうために作られているものですし、早々の翻訳を期待したい所です。

10/22追記:リッチスニペットのガイドラインは、10/19に日本語化されました!

Ajax で拡張したサイト

表記ページが大幅に更新されました。
新しい情報が追加されています。
WebサイトでAjaxを利用している方は確認してみてください。

ビジネス リスティングのスタート ガイド

このページも大幅に更新されました。「ご利用可能な国」という情報の追加もありましたし、全体の記述も変わっています。特にWebマスターとして注意すべきポイントは下記です。

引用:変更前
Google の各ビジネス リスティングは、イエローページや他のサードパーティなど、さまざまな情報提供元からの大量の情報を集積したものです。お客様の送信された基本情報が正しいことを確認するために、お店やサービスの住所に郵送するか電話でお知らせする PIN を入力して、確認を行っていただくことを初めにお願いしています。

引用:変更後
Google の各ビジネス リスティングは、Google がイエロー ページや他のサードパーティ プロバイダなど、さまざまなソースから収集した大量の情報クラスタです。ただし、Google が最も信頼するのは、Google プレイスから送信された基本情報です。つまり、Google が他の情報源から収集した基本情報は、Google プレイスから送信された情報によって上書きされることになります。お客様から送信された基本情報が正しいことを確認するために、お店やサービスの住所に郵送する、またはお店やサービスの場所に電話でお知らせする PIN を入力して、確認することを始めにお願いしています。
お店やサービスの説明などの他の情報(たとえば、写真、クチコミ、営業時間や駐車料金に関する情報など)もリスティングに追加できます。追加された情報は、他のプロバイダからの情報より上に表示されます。

自動取得も行なっているものの、Google プレイスからの情報を優先することを明確に説明しています。

引用:追加部分
プレイスページを作成する際は、適切に表示されるよう Chrome、Firefox、Safari のいずれかのブラウザを使用してください。

対応ブラウザが指定されました。メジャーブラウザではIEだけを外していますね。

Google+ローカルのスコア

更新されました。

引用:変更前
非常に良い 3
とても良い 2
良い 1
悪い-普通 0

評価を集計し、その平均値に 10 を掛けて平均スコアを計算します。
非常に良い-完璧 26-30
かなり良い-非常に良い 21-25
良い-かなり良い 16-20
普通-良い 10-15
悪い-普通 0-9

引用:変更後
満足 3
かなり良い 2
良い 1
いまひとつ-普通 0

評価を集計し、その平均値に 10 を掛けて平均スコアを計算します。その後、施設の品質を的確に反映されるように、ユーザーの入力情報やその他の情報に基づいて全体的な評価に調整が加えられることがあります。
最高-完璧 26-30
かなり良い-満足 21-25
良い-かなり良い 16-20
普通-良い 11-15
いまひとつ-普通 0-10

9月最終週に、Google+ローカルの評価基準の記載が変更になりました。
ヘルプではなくGoogle+ローカルでの表記はいつ変わったか確認できていませんが、以前は「悪い」となっていたはずがいつの間にか変わっています。

悪いという表記がなくなり、0でも「いまひとつ-普通」となりました。
この表記は口コミサイトとしてはとても重要ですね。「いまひとつ-普通」は、英語の「Poor to Fair」の略でしょう。Poorを悪いではなくいまひとつ、というのは日本的ですね。
この更新は過去にユーザが「悪い」と評価したものを事前の連絡も無く「いまひとつ」と変えてしまうのが良いのかという事や、Zagatとの表記の統一とか色々と難しいと考えますが、よりよい口コミサイトとしては正しい変更なのでしょう。

Zagat とは

そのZagatのページも9月末に更新されました。

引用:変更前
また、利用者は 0-3点の基準で施設のさまざまな点を評価します(たとえば、レストランの場合は料理、内装、サービスを評価します)。それらの平均に 10 を掛けたものが Zagat の 30 点満点の評価です。

引用:変更後
消費者は、施設をいくつかの分野(たとえばレストランは料理、内装、サービス)について 0?3 の基準で評価します。評価の平均値に 10 を掛けて、Zagat 独自の 30 点満点評価で表します。その後、施設の品質を最も的確に反映した評価となるように、ユーザーの入力情報やその他の情報に基づいて全体的な評価に調整が加えられることがあります。

調整の可能性がある、ということが追加されました。

ビジネス リスティングの修正方法

9月最終週に表記ページが大幅に更新されました。情報の変化はありませんが、一部メニュー表記が実際と異なる部分が修正されるなど、わかりやすくなりました。
Google プレイスに誤った情報が登録されている件については悩まれている方も多いようです。お悩みの方は一度御覧ください。

この情報は非公式情報です。注意事項を確認の上、参考にしてください。
また、このページの引用は、Googleヘルプを中心とした情報ソースから行なっております。見出し部分から情報元をご確認頂けます。



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