2017/08/28

DMCA悪用はなぜ問題なのか – ウォンテッドリー社の悪評隠蔽事例

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ビジネスSNS、Wantedlyを運営するウォンテッドリー社のDMCA悪用が話題になっています。

同社のIPOに向けた資料を解説したブログ記事「Wantedly(ウォンテッドリー)のIPOがいろいろ凄いので考察」に対して、ウォンテッドリー社によってDMCAに基づく削除申請が行われました。
その結果、記事はGoogleの検索結果から消され、その記事を言及したツイートは非表示にされています。

DMCA申請は画像の著作権違反を問題視してとのことですが、インターネット上で多く流布されているような画像へのDMCA申請であって、実際は悪評隠蔽の意図であることは明白です。

このことが大きな話題になった今もメディアの取材に対して、悪評封じの意図は無く「弊社が著作権を有する画像の無断使用はやめていただきたいとの判断」と、あくまでも画像の無断利用を問題視しただけ、と主張しています。

私はこれが許されるべきことではないと考えます。

だれが見てもDMCAを悪用したにも関わらず、悪質な意図ではないと逃げ切ろうとする企業としての姿勢を疑います。

もしこの話が通り「悪評ページの粗を探してDMCA申請を行い検索されなくする」事が許容されてしまうならば、インターネットの自由や信頼性が揺らぐ大事件だと考えます。

ウォンテッドリー社のDMCA悪用について憤っているのは私だけではありません。
たとえばTwitter検索で[wantedly 退会]と検索した結果を御覧ください。エンジニアを中心とした数十名の憤りを確認できます。

あなたはこれを大げさと思われるでしょうか?私はそうは思いません。DMCA悪用はそれくらい大きな問題を抱えた禁じ手なのです。
この記事では、どうしてDMCAの悪用が許されない事なのか、この記事で説明いたします。

DMCAの現状と問題点

インターネット上には著作権違反が溢れかえっています。

普通にネットで触れる著作権違反は軽微な違反がほとんどでしょうが、インターネット上には映画やアニメなど映像作品の全編やマンガのデータなど、明らかに権利者の利益を大きく損失させる著作権違反コンテンツが溢れかえっています。

それらのコンテンツが検索エンジンを通して拡散する問題への対抗策として一番有効なものはDMCA、デジタルミレニアム著作権法です。

DMCAは、著作権を守るための米国の法律です。詳細はWikipediaなどが詳しいのでご覧ください。

DMCAに基づいた手続きを行うと、著作権者は権利を侵害するコンテンツに対して比較的容易な手続きで削除申請ができます。そして申請を受けたプロバイダ、たとえばGoogleやTwitterは、それを早期に削除する義務があります。その削除は情報発信者への確認などを行わずに行うことが許され、誤った申請を削除したとしてもプロバイダ・サービス側は罪に問われません。ただし削除後に情報発信者から削除に対する異議が申請された場合、随時調査して問題ある場合は復活が行われます。

DMCAは米国の法律ですが、日本のインターネットにも大きく関係します。日本のアニメ作品などは米国の悪質なサイトで無断配信されていますが、DMCAがあるおかげである程度を封じる事に成功していますし、日本国内でも悪質な著作権違反を行うサイトの検索結果からの追放がDMCAを活用することで実現できています。

Googleは著作権侵害の申請の履歴情報を公開していますが、これは東映アニメーションが権利を持つコンテンツに対する申請を抽出したものです。

ほぼ毎日数万から数十万URLの著作権侵害を訴えています。そのURLを20ほど確認してみましたが、その全てが悪質な著作権違反のコンテンツでした。

東映アニメーションは、2015年からDMCA申請を始めたようですが、既に3100万URLを申請しています。2年8ヶ月で3100万URL、それを単純に割ると1日31,958URLを申請していることになります。これは東映アニメーションだけの数字です。これを世界中の各社が行っていることを考えますと、これらを普通に審査することは出来る量ではありません。

そのため、DMCAでGoogleやTwitter等の大きなプラットフォームに送付された削除申請の多くは、甘い審査で多くが削除されます。
主にGoogleはそれでも審査の品質をあげようとしています。おそらく機械学習を最大限に活用して、審査を自動化した上で精度をあげようと取り組んでいまして、ここ1-2年でも非常に品質は上がりました。
しかし、DMCA申請の量があまりに膨大で、かつ様々なタイプの申請があるためまだまだ誤判定は多く、特に削除は容易に行うことが可能です。

このこと、たとえ著作権侵害でなくても一度は削除されてしまいがちなことは明らかな問題です。
しかし、Googleだけでも毎日数百万の著作権違反申請を処理する必要があるいまのインターネットの現状を考えると、それは仕方がない事でしょう。著作権という極めて大切なことを守るためには、少しづつでも改善がされることを期待しつつ、問題があることを踏まえて著作権者、情報発信者ともに注意していくしかありません。

DMCA悪用の事例

これまで書いて来ました通り、増え続けるインターネット上の著作権違反に対抗して権利を守るために、問題がありつつもDMCAのしくみで対応しているのが現状です。

このような中、この問題に付け込んで、インターネット上から自分に都合が悪い情報を消そうとする悪質な人たちも少なからず存在しています。

日本でDMCAの悪用を行うのは主に知識もしくはモラルが無い個人が主ですが、これまでには数社の有名企業も悪用を行って問題になったことがあります。
その事例と結末をご紹介しましょう。

株式会社DYMによるタイ全裸事件隠蔽の試み

2016年春、株式会社DYMが社員旅行で行ったタイで全裸で騒いだ結果、警察が出動して現地でも多く報道された事件がありました。


それは日本でもニュースメディアやブロガーによって多くの記事になります。それらの記事を株式会社DYMはDMCAで隠蔽しようとしました。
「弊社のプレスリリースを無断引用し掲載」している、「ロゴ画像を無断で使用」しているなどの理由を付けて申請を行い、一時的にすべて検索結果から消し去ることに成功します。

この悪評隠蔽はその後話題になり、検索結果からも復活し、ソーシャルメディアを中心に大きな話題になります。タイ全裸事件だけならすぐに風化しただろう問題でしたが、隠蔽を試みた事で株式会社DYMという名前が悪評とともに記憶されることになりました。

株式会社DYMが様々な方法での情報隠蔽を行った件については、別の記事でDYMが評判の隠蔽に使った7つの手法として公開しております。

EPARK歯科、ステルスマーケティングの悪評封じの試み

EPARK歯科という歯科検索サービスがステルスマーケティングを多用しているという告発記事が公開されました。

記事が話題になった結果、EPARK歯科、とサービス名の検索結果はこのようになっています。

これを問題視したのか、EPARK歯科を運営するエンパワーヘルスケア株式会社はDMCA申請による削除を試みました。

その悪評隠蔽の試みが見つかり、ソーシャルメディアを中心に騒がれた結果、悪評のページは更に注目されより強固に検索結果に上位表示されるようになりました。

この顛末は、DMCA申請を受けたブログが記事にまとめられています。
EPARK歯科の制作会社からDMCA攻撃きたよ。 – (続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

プロバイダ「光GiGA」「Toppa!」の悪評封じの試み

プロバイダ「光GiGA」「Toppa!」を運営する株式会社Hi-Bitが、その悪評を書いたブログ記事「(Hi-Bitがフレッツ光のサービス卸でまた行政指導。NTTを装う電話勧誘には要注意)」を検索結果から消すために様々なDMCA申請を行っていました。

その申請の中で自分が権利を持っていないフリー素材の著作権保持者を詐称してDMCA申請を送るという悪質な手法もありました。
その結果、フリー素材配布サイトが権利に問題ある画像を配布しているのではないかと問題視されるなどの騒ぎになり、被害者が増えます。
これも一度は検索結果から抹消されつつも、記事を書かれた方がDMCAによる裁定に反論した結果検索結果に戻ってきています。

この件はこのブログで詳細のレポートを「フリー素材に権利を主張するDMCA申請が悪評隠しに悪用されたと思われる事例」として記載しております。

この件も、悪評はすべて検索結果に戻っています。

その他の試み

その他にもDMCAによる悪評隠蔽の試みは多くあります。

わたしは2015年から定期的にDMCA申請の履歴を確認しては、悪用の事例をツイートしていますが、最近ではこのような事例がありました。

稚拙なものも多いですが、2chの特定スレを検索結果から消すために、著作権を侵害する情報を書き込んだ上でDMCA申請を行うような狡猾な申請もあります。

このように過去にもDMCAの悪用は多くありました。
ただ企業としてその手法を使うのは悪い評判を持つ中小企業が多いようです。

しかし今回のウォンテッドリー社によるDMCA申請は、上場目前という会社の規模としても社会的な影響力としても、これまでの事例とは異なる規模の会社が手を染めたということでこれまでとは異なることでした。

止まらないDMCAの悪用

DMCAの悪用を止めることは困難です。

先に書きましたとおり、インターネット上での悪質な著作権侵害が日々膨大に増え続けますので、DMCA申請を行うとまず消えるしくみにならざるを得ません。機械学習が進化すると良くはなるでしょうが、日本からの申請の特殊性などを踏まえると近日には改善されないはずです。

消えた後、情報発信者が異議申請をすることで対抗はできますが、消されたことに気づけないケースや、異議の申請が怖い、面倒、などの理由で消えたままになるケースも非常に多いです。
例えば私が2015年に報告しましたアニメの公式ページや正規許諾を受けたページが消された件ですが、いまもまだ検索結果から消えたままです。

ですので、悪意を持ってDMCAを活用すると、多くのページを検索結果から消しされる状態も続くと考えます。

企業ロゴを使うだけで消えます。
プレスリリースを元に記事を作成していたら消せます。
アスキーアートを使っても消せます。
コメント欄があるページなら消し放題です。

DMCAは著作者が権利を守るには必要なしくみですが、悪用して悪評を消そうという人には最高の抜け道になりえるのです。


ここまで書いてきました通り、DMCAはいまのWebと著作権を守るためには大切なものです。
しかし運用するには大きな問題、大きな穴があります。ですので、大切に注意して扱わなくてはならないものです。
そういうものを悪用するのは、インターネットでビジネスを行う会社にとっては信じがたいこと、大きなモラル違反でしょう。
なので、DMCA悪用は大きな問題なのです。

しかし、悪用は今後増える事でしょう。DMCA悪用はこれまでもDYMやHi-Bit、E-PARK歯科などそこそこの規模の会社が使ってきましたが、話題になる度に悪用する人も増えてきました。
今回のウォンテッドリー社の悪用はこれまでで最大の話題になっています。今回の騒動でDMCAを知った人によって悪用は更に増えるでしょう。

悪用でも申請が通りやすい現状を考えると、日本のインターネットにとって非常に嫌な流れがウォンテッドリー社によって始まったとも言えます。

しかし、この絶望的な流れへの対抗手段が無いわけではありません。
ひとつだけあります。

DMCAの悪用に対抗するたった一つの方法

米国でDMCAが施行されたのは2000年10月の事で、もう17年も運用されています。
著作権侵害が手に負えないほど増え始め、悪用もされるようになってからも数年経っていますので、悪用を防ぐ対策も行われています。
その中で一番有効なものは、情報公開です。

Googleの検索結果では、DMCAでURLが表示されなくなった場合、このような表示が現れてます。

DMCAによって消された情報は情報公開されます。今回のウォンテッドリー社の申請もGoogleの情報公開ページLumenのページ、それぞれで公開されています。

著作者の権利を守るというDMCAの目的だけを考えますと不要なはずの履歴情報が公開されているのはなぜでしょうか?
それは、わたしたちネットユーザに悪用防止の運用の役割の一部が投げられているからだと私は考えます。
DMCAは法律で定められた運用体制を取る必要がありますので、プラットフォーム側が対応できる範囲には限界があるようです。DMCAはプラットフォーム側だけでは運用出来ないとも言えます。

悪質な形で情報隠蔽を試みる動きが明らかになった場合、社会的に問題になる場合が多いです。
DMCAのシステムは、そのような一般ネットユーザによる監視と問題の指摘、拡散も含めて完成するものだと私は考えます。

もし悪用を問題視する人がいなかったなら、DMCAの悪用による情報の隠蔽が増え続けるでしょう。

悪質な著作権違反や、その状況を悪用した情報隠蔽を図る人達とは、ぜひ戦ってください。

DMCAの悪意と戦う方法

まずは自分のサイトをお持ちでしたら有効なメールアドレスでGoogleのSearch Consoleに登録してください。それで自分のサイトにDMCA申請が来た場合はすぐに分かるようになります。
そして、自分のサイトに悪質なDMCA申請が来た場合は、すぐに異議申請を出しつつソーシャルメディアなどで拡散しましょう。

またお時間がある人は、情報公開サイトで悪用がないかを探してください。
私は数十の有名サイトやDMCA申請が多いサイト、自分が好きなサイトに対するDMCA申請を定期的に監視していますが、このようなURLで誰でも見ることができます。

そしてDMCAの悪用を発見した場合、Twitterなどソーシャルメディアで拡散してください。隠蔽しようとした情報をより多くの人に知らせましょう。悪質な方法での情報隠蔽はより情報を拡散することになると痛い目を見せるべきです。

自分が発見した情報でなくても、悪質な情報隠蔽については拡散にご協力ください。

DMCAの悪用は、今後どんどん増えることでしょう。
それに歯止めを掛けるために出来ることは、それをすべて失敗事例にすることです。

DMCAの悪用が大きなリスクを持っていることが多くの人に知られるようにすること。
それがDMCAのしくみを円滑に動かし、インターネット上での著作権を守ることに繋がると私は考えます。

「消すと増える」インターネットであり続けるために

今回の騒動で「消すと増える」という表現がよく見られました。

情報隠蔽をしようとしても、それが話題になることで隠そうとした情報がより多く見られるようになる、いわゆる「ストライサンド効果」と呼ばれる事象です。

しかし「消すと増える」は必ずしも正しくはありません。

正しくは「消すと(監視している人に発見され、それを多くの人が問題視して拡散しようと努力した結果、その情報が拡散されて)増える」のです。

自発的に「増える」のではありません。「増やす」人がいるからストライサンド効果が生じて、情報の隠蔽が行いづらくなります。

より自由なインターネットのために、DMCAの悪用などによる自由な情報発信が阻害されてはなりません。そのために「消すと増える」状態を維持する必要があります。

私も今後もDMCAの悪用の監視と拡散は続けたいと思います。ぜひ協力して、悪質な方法で情報を隠そうとする人とは戦っていきましょう。

2017/05/24

WELQ退場から半年。事件は医療・健康系検索結果をどう変えたか?

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2016年秋、キュレーションメディアの事件は、健康系メディアWELQの低品質な記事の問題から始まりました。

多くのメディアが情報の信頼性など多くの問題提起を行い、11月中旬よりWELQの記事は消され始めて12月2日にはサイトが非公開に。そのままいまも再開はされていません。

あれからもうすぐ半年になります。

この半年は日本のインターネットメディアと検索エンジンにおいて大きな変化があった期間です。
ネットメディアとしては、WELQの終了を前後して運営を終了するメディアや、運営体制の見直しなど品質を高めようとする動きが多く現れました。

検索エンジンGoogleも、WELQの退場後数ヶ月遅れでいくつかの対策を発表しています。2月には事実上のキュレーションメディア対策を行ったことを発表した後、4月には更に信頼性や正確性などを重視するアルゴリズムがローンチされたと発表。その他にもいくつかの改善を続け、今にいたります。

WELQが社会問題となり退場してから半年。情報発信するメディアも、情報を配信する検索エンジンも、大きな見直しが行われたと言われています。ではそれは、実際にどのように検索結果を変えたのでしょうか。

この記事では、この半年で健康・医療系の検索結果はどのように変化したのか、実際のデータから見ていきたいと思います。

健康の悩み関連の検索結果の変化

まず、健康上の悩みの検索結果です。
これは、私が様々なサイトを参考にキーワードを抽出して作った488キーワードです。
トラブル関連キーワード

さて、上位表示を5位以内として、これらのキーワードで上位表示されている数がが多いサイトはどこでしょうか?
答えは下の通りでした。

  • 1位:149ワード:いしゃまち
  • 2位:87ワード:NAVERまとめ
  • 3位:62ワード:スキンケア大学
  • 4位:61ワード:Yahoo! 知恵袋
  • 5位:55ワード:gooヘルス

これは5/21の数ですが、この数がどのように変わっていったのか過去半年の推移を見るとこのようなグラフになります。

トラブル関連推移1

目を引くのは、左端で258キーワードで上位表示された後一気に落ちたサイトです。これがWELQです。
このWELQを除外して、他わかりやすいように整理したグラフが下記になります。

トラブル関連推移2

WELQ以後に徐々に伸ばしていましたが、特に今年2月から大きく伸ばした一番上が「いしゃまち」というWebサイトです。
その下でずっと微増をして4月に伸ばした茶色がスキンケア大学です。この2サイトは、直近5月中旬に少し落ちていますが、いまだ多くのワードで上位表示されています。
その他の大手サイトではNAVERまとめはずっと伸ばし続け、その他の大手サイトはほぼ維持か微減となっています。

グラフ下部の3本は少規模なサイトですが、これらはどこかのタイミングで大きく落としています。
これは今年2月以後に定期的に発生している事でして、Googleのアルゴリズム変更により一部のサイトが大幅に落ちる現象による影響です。

このように、この半年のGoogleの改善に伴って実際に検索結果上で影響を受けたサイトも多くあることがわかります。しかしほぼ影響を受けていないサイトも多く、いしゃまち、スキンケア大学といった短期間で大量の記事を用意したタイプのWebサイトで伸ばし続けたサイトもありました。それらのサイトはGoogleのアルゴリズムにより低評価を受けても元からの評価が高いため検索結果上位に残り続けています。

これらの「短期間で大量の記事を用意したタイプのWebサイト」については評価が難しいものです。多くの記事を投下することが悪いわけではありません。問題は品質です。
これらのサイトに専門家などから疑問の声が上がっていることも確かです。また専門家が医療関連の記事を執筆・確認する労力は非常に大きいので医療・健康関連で記事の大量生産は不可能なはず、という事はWELQ事件の中で多く見られた指摘でした。

健康・医療関連の記事の品質は、私は専門家ではありませんので分かりません。ただこれらのサイトの記事が非常に多く検索から読まれていることは確かと考えます。
健康系情報サイトの品質の指摘が行える専門家の方は、ぜひ確認をしていただきたいと考えます。

病名の検索結果の変化

次に、病名での検索です。

病名関連調査キーワード

これは、私が様々なサイトを参考にキーワードを抽出して作った病名399キーワードです。
先程と同様に、上位表示サイトの推移をみてみましょう。

病名推移1

一番上で圧倒的に強いのはWikipediaです。399病名中、350病名前後で5位以内に表示されています。左端で落ちているサイトがWELQです。
WikipediaとWELQを除外した上位表示サイトのみを表示したデータがこちらです。

病名推移2

一番上の青い線が、悩みのデータでもあったいしゃまちです。病名検索ですので意味だけが記載されたコトバンク、weblioといった辞書系サイトが評価されるためそれに続き、スキンケア大学が続きます。

病名でも結果は先程とほぼ同じで「記事大量作成系サイトの評価が高い」「比較的小規模なサイトがGoogleのアルゴリズムにより低評価を受けて影響を受けるものの上位表示は継続」という傾向が見えます。

こちらのみで見られるデータとして、上記のようなサイトは順位を上昇させる一方、大学や政府機関、go.jp(点線赤)やac.jp(点線青)の順位がこの半年で落ちてきている傾向も見えます。

深刻な病気の病名やその症状の検索結果の変化

ここまで見てきました通り、Googleは一定の努力をして改善しつつもいくつかの小規模サイトが退場しただけで明確な方向性の変化は見えず、WELQの際に批判された大量記事サイトが評価されたままという事がわかります。

それは、ほぼ現状維持と言いたい所ですが、現状そうとも言い切れません。

下記は、癌に関係する検索キーワードにおいて、とあるWebサイトの過去半年の検索順位をまとめたものです。

癌関連順位

癌の検索は、健康・医療系の検索の中でも特に深刻とされます。たとえば中国ではBaiduが癌の怪しい情報の広告を掲載して多くのユーザを誘導し、結果亡くなった方が出たことから非常に大きな問題となりました。日本でも広告の表示にも大きな配慮が見られるなど、センシティブな情報として扱われています。

Googleが大きく対策を進めたと主張するこの半年、癌に関する検索で落ちること無くじわじわと伸ばしつづけたのはこのサイトです。

「末期」「ステージ4」などを含んだ検索キーワードや、癌の病名で上位表示されるようにSEOを施されたこのサイトは、末期がんへの代替医療として漢方が勧められ販売されています。
実際に「末期がんが治った」事例を複数紹介しており、Q&Aでも「実際に末期がんの方が使用しているケースが多くあります。」などとあらゆる癌への効能が主張されています。このサイト上では価格は出ていませんが、他のサイトで見られる同一商品の価格を見ると1ヶ月に20万円前後を必要とする高価な漢方薬です。

あらためて、わたしは健康・医療の専門家ではありませんのでこの漢方が有効なものかなどは分かりません。
しかし、癌に悩んで検索された人に1ページ目で提示すべき情報とは私は考えません。
信頼性や正確性などを重視するアルゴリズムをローンチしたと主張する検索エンジンが、Google自身も1ページ目には広告を掲載しない配慮をしている[白血病][卵巣がん]などのキーワードの1ページ目に、マイナーな治療法を提示するべきではないと私は考えます。

さて、癌関連の病名30キーワードと、癌、胃がん、肺がん、乳がん、大腸がん、と掛け合わせて検索されることの多いキーワード合計229キーワードの合計259キーワードで、よく検索されるサイトが5位以内に入っている数の推移データはこのようになります。

癌関連推移

一番上位にいるのは国立がん研究センターによる「がん情報サービス」です。
その下の黄緑色はこのキーワード群でも伸ばしているいしゃまち、と続きます。
その次にいる茶色は「がんのきほん」というアフィリエイトサイトです。運営は一般企業名が掲載されていますがコーポレートサイトも存在せず詳しい情報はわかりません。そのあたりの信頼性が疑われたのか、4月中旬に一度検索順位を叩き落されましたが、4月末には復活しています。他にも、3月の変動で叩き落とされた紫色のmocosuku社など、Googleも対応をしていることが確認できます。

しかし、そのような中でも半年ずっと伸ばし続けたのが太い赤色の上記代替医療のサイトです。
見ての通り、直近で一度検索順位を落としています。しかしいまだに多くのキーワードで上位表示され、たとえば5/21現在[大腸癌 末期][胃がん 末期][乳がん 末期]といった検索で一位を維持しています。

WELQは、信憑性に掛ける医療情報を出していたとして問題になり、サイト閉鎖となりました。
それらが消えた検索結果の替わりに末期がんにも効くと謳う高額な漢方を販売するサイトが上位表示されているのが現状なのです。
がんという注目される病気でもこの状況です。他の病気の情報を探す深刻な検索結果にも多くの問題ある情報が上位表示され続けているものと考えます。

私には、もしかするとWELQが出ていた方がまだ良かったのでは?そうも思えます。

正しい検索結果とは

さてそもそもですが、医療・健康関連での正しい検索結果とはなんでしょうか。
これはGoogleからも話が出ていますが、「医療や健康のトピックに関しては」「特に高品質な情報を検索結果に表示する」べきと考えられています。

この高品質さとして、医療・健康系の検索ならば大学や政府の機関など公的なサイトを優遇するべきという声をよく聞きます。しかしそれは正しくありません。

例えば観光で訪れた小樽で耳が痛くなったときに行われる[小樽 耳鼻科]という検索を考えてください。大学や政府機関ばかりが出るべきでしょうか?実際の検索結果をみてみましょう。

ご覧いただくとおわかりの通り、役立つ検索結果とは言えません。
[6ヶ月 赤ちゃん 吐いた 38度]といった検索のときは?大学政府機関からは適切な情報は探せません。

また、水素水を大学限定で調べますと水素水の効果を検証した論文等が多く出てきますが、国民生活センターによる水素水批判などが上位表示される限定しない検索結果のほうが、より消費者にとって良いものになっていると考えられます。

そのように、医療・健康関連の検索を全て公的機関など信頼性がある情報だけにしてしまうと、多くの人が困る状況になると考えられます。
過去に一部の検索結果で、公的機関以外は30位以内にほぼ表示されない状態になったことがあります。その時の検索結果は明らかに問題ある、多くの人の問題を解決できないものになっていまして数日で公的機関以外も表示されるようになりました。

本当に信頼性だけを重視するとまともに情報を探すことができなくなるものの、信頼性を軽視すると怪しい情報で検索結果は溢れかえります。検索エンジンはこの中間で微妙なバランスを取るため、「どういう検索キーワードを信頼性重視検索キーワードと判断するか?」「どういうサイトを信頼性あるサイトとするか?」を判断するアルゴリズムを調整し続けていると推測されます。その丁度良い場所というのは、検索キーワードやユーザ、更にはWebサイトの状況などから随時変わるもので、明確な答えはないでしょう。

正しい医療・健康情報の検索結果を作るのはこの上無く難しいものということは明白です。
しかし、そうであっても諦めずに改善を進めなくてはならないのが医療情報と私は考えます。


この記事では実際のデータを元に、健康・医療関連の検索結果の半年の動きを見てまいりました。
結果、いくつかのサイトが撤退したものの全体としては大きくは変わってない事、微妙なサイトが順位を伸ばし続けてきていることがわかります。
半年前に問題視された誤った医療情報が上位表示される事について、問題は残っているのです。

このことは、わたしは非常に残念に感じます。2016年末のWELQ騒動は非常に大きなものでした。多くの人、多くの会社に影響を与え、日本のインターネットの信頼性が疑われる事にまでなりました。
しかし、信頼性を欠くメディアが急増し、それによって誤った医療情報の流布等も進んだ状況で、あそこまでの騒ぎになったことはしかたがないことと思います。あれをきっかけに多くのメディアが運営を見直すことにもなり、あの騒動には大きな価値があったと私は考えています。

しかし、あの問題の原因のうちの少なくない割合を占めている検索エンジン、この半年でも改善を数度宣言したGoogleにおいて現段階であまり改善がみられないというのは、非常に残念な事です。
検索結果を作るアルゴリズムの改善は続いています。きっと近い将来、このような問題は過去のものになるでしょう。しかしあれだけ大きな問題になったWELQ問題にも関わらず大きな改善とはなっていないのが現状です。

それは、まだ半年しか経っていないからでしょうか?

私は「もう半年も経っているのに」と思います。

過去の調査データとその後の成長などを元にしたフェルミ推定レベルの推測値ですが)いま日本では月間100億回前後は検索されていると考えられます。
またGoogleで行われる検索の5%は健康関連の検索と発表されています。つまり、毎月5億回前後、毎秒200回前後は健康関連の情報が日本で検索されていると推測されます。

この毎秒200回前後行われているコトはどういう行為でしょうか?

[枝毛]とか比較的どうでも良い情報を探す暇つぶしのような行為が多いかもしれません。
しかし[肺がん 末期 治療法]など藁をも掴む思いで行われる、祈るような行為も含まれるのです。

それらに対して今も問題を含んだ検索結果が表示され続けている、これが軽視して良い状況とは私には思えません。

いま考えなくてはならないこと

あの騒動を経ても検索結果には大きな問題が残り続けていることを書いてきました。

弊社では医療・健康系の検索結果の状況を常に調査していますが、SEOの仕事として医療・健康系サービスには関っておりません。
わたしは、医療系のコンテンツの正確性やどのように使われるかを判断できませんので、それらの情報をより検索されるようにしていいのかの判断もつきません。そのため弊社では医療情報へのSEOに関わるべきではないと考えております。
インターネットに医療・健康情報を広く流布することは重大な責任を伴う覚悟が必要な仕事ですので、下手な人が関わってよいものではない、そうわたしは考えます。しかしそのように思わない情報発信者は少なくありませんし、最低でも現段階の検索エンジンもそこを十分に認識しているとは思えません。

Googleは非常にすばらしい検索エンジンだと考えます。そのリソースがこの問題にもう少し向けられさえすれば相当の改善が行われるものと思います。しかしそれがいつ行われるかも分かりませんし、改善されたとしても完璧な検索結果はありえません。
検索結果は今後何年も問題ある医療情報に汚染され続けているはずです。

ただ、問題があっても健康情報をインターネットで調べざるをえないほどにわたしたちはインターネットと検索に依存してしまっています。このことを踏まえてわたしたちは疑問を持ってインターネットと検索に向き合う必要があります。

この記事を読まれるような方、あなたはきっと誤った情報に騙されないだけのリテラシーをお持ちのはずです。しかしあなたの両親や子供はそうではないかもしれません。
ネット検索の5%を占めるニーズがある健康関連情報です。お金も動きます。悪質な人たちはそこを狙い続けています。それを踏まえて、身近な人に「検索結果に上位表示されたサイトが信頼できるわけではない」事を警告する必要があります。
誤りだったとして「勉強代になった」で済まされないような事を調べるときは、検索だけで終わらせずに医者など専門家に確認するべきです。

そのような動きは、悪質なメディアを運営しづらくさせるものでしょうし、検索エンジンの早期改善をも促すものと思います。

大きな問題がある状況ではありますが、自衛しかないと私は考えます。
どうか、みなさまとみなさまの大切な方が被害にあうことのないよう、ご注意ください。

2016/04/21

タイ全裸の株式会社DYMが評判の隠蔽に使った7つの手法

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2016年3月、社員旅行で訪れたタイ国ホアヒン、タイ王室ゆかりの地にて社員数十名が全裸で騒いだ件が株式会社DYMの評判としてネットで話題になりました。

タイの王室保養地で、日本人20人が全裸狂乱事件…国際問題に発展、タイ国内が騒然/
(魚拓)

さて、この話題はどのように検索結果に表示されているでしょうか。
4/10と4/21に[DYM]と検索した結果を見比べてみましょう。
dym1

赤枠が事件を紹介した記事です。4/10に5枠あったものが2枠に減りました。
そのかわりに現れた表示がこちらです。
dym2

前回このブログでは、DMCA申請が悪評隠しに悪用されたと思われる事例をご紹介しました。
そして今回も本来クリエイターの著作権を守るためのDMCA(デジタルミレニアム著作権法)が、タイ国での騒動という株式会社DYMの評判に影響するのを隠そうと悪用されたものだと考えます。

この株式会社DYMは、ネット上での悪評隠蔽を事業として行っています(魚拓)。調べてみますと、このDMCA活用以外に様々な方法を使って自社の悪評隠蔽を行っていた証拠が見つかりました。

この記事では、どのような方法を使って株式会社DYMが悪評を検索結果から消していたのかを7つに分けてご紹介します。

株式会社DYMが評判隠しに使った方法7つ

7つありますので、簡単な紹介です。
もし詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、別記事で詳細解説いたしますので、Twitter等でリクエストをお待ちしております。

微妙なDMCA申請

最初にご紹介したDMCA、デジタルミレニアム著作権法に基づく申請です。
DMCAとは?ということについては、私が書いた記事で説明していますが、一言でまとめますと「主にインターネット上での著作権侵害に対応するための米国の法律で、この申請を行う事で著作権侵害ページを早々に検索結果から排除できるもの」です。この仕組自体はクリエイターを守るために必要なもので素晴らしいしくみですが、悪質な団体による悪用が目立っています。

さて、今回のDYM社がどのようにDMCAを使っているかを見てみましょう。

どのようなDMCA申請が行われたかはインターネット上で公開されています。「株式会社DYM」が実名で申請したDMCAを確認しますと、沢山出てきました。
今回、申請が出されていたのは下記のページです。

DMCA申請の内容は、ロゴ画像やコーポレートサイトのキャプチャや文章を「無断引用」したというものが主ですが、興味深いのは、「弊社のプレスリリースを無断引用し掲載」したとしてDMCA申請をしているケースもあることです。(1 2 3 4)

「弊社のプレスリリースを無断引用し掲載」ということ、「無断引用」という段階で「引用」の意味が間違えていますが、そもそもプレスリリースを紹介すると著作権違反というのは???と不可思議な申請です。
プレスリリースを紹介することが本当に著作権侵害とは思っていることはないでしょう。これは『悪評削除のためのDMCA申請の悪用」目的と考えられます。

この申請の結果は、申請フォーマットが誤りだらけということもありまして、多くは無視されています。
しかし、実際に「プレスリリースを無断引用」したとして申請されたエキサイト株式会社によるエキサイトニュースの記事(魚拓)が検索結果から削除されてしまっています。
dym3

今のDMCAの仕組みは非常に問題ある状況ですので悪用しようとすると簡単にできます。ここを突いて株式会社DYMは悪評隠蔽に活用しています。

複数のドメインでのサイト立ち上げ

次の方法です。前の項目が長くなりましたので簡単に。

1つの検索結果では1つのドメインは多く表示されづらくなっています。
そのため公式サイトをひとつしか持っていないと、検索結果では9件がコントロールできない非公式サイトということになります。検索結果をコントロールできるページで埋めるためには、公式サイトのドメインを分けることが有効です。

株式会社DYMがどのように分割しているかはちょっと検索してもらえますとすぐに何十ドメインと発見出来ると思いますが、例えばBingでこう調べると簡単ですね!なんか変なサイトもいっぱい出てきますけど詳細を調査しちゃだめですよ!

Webサービスへの高圧的連絡

タイ全裸事件が話題になったタイミングで、このTwitterまとめがネット上で多くシェアされました。

(魚拓)DYMの悪評をソーシャル上に書くと、会社員なら社長にクレーム電話/フリーなら弁護士連絡という噂 – Togetterまとめ
このリンク先は魚拓です。元記事は消されています。

更に、ここではない複数のWebサービスの話を確認できましたが、削除申請や発信元情報開示申請として相当高圧的な形での削除要請が入るとのことでした。

おかしい削除要請は無視する立派なWebサービスもあるようですが、面倒だと全て削除してしまうサービスが有ることは仕方がないことと思います。

たとえばNAVERまとめを確認しますと4/21現在は数十記事がGoogleのキャッシュに残っていますが、クリックすると全てが消されています。

特に国内WebサービスへDYM社の評判、悪評を書いた場合、DYM社はすぐに消スために動いていることは確かでしょう。

Webサービスへのスパム投稿

Webサービスへの投稿が行われて、消しきれない場合はどうなるのでしょうか。その場合はWebサービスへの攻撃が始まります。

Yahoo!検索では検索結果にYahoo!知恵袋が差し込み表示されます。Googleでは、Googleマイビジネスとしてクチコミが表示されます。
これらに対する削除申請も行っているようですが、なかなか消しきれていないようです。
その場合、悪評を良い評判で押し流すために、大量投稿を始めます

Yahoo!知恵袋の場合

Googleマイビジネス クチコミの場合

dym4
3/14段階では92件の悪評があったものの、コメント付きのレビューは全て削除されています。その後、連続した★5つのレビューなどもあり平均点は上昇しています。

恐怖を感じさせる連絡

国内企業が運営するWebサービスに悪評が投稿された場合には、上記のように削除されます。
では、このような理由ではなかなか削除されないTwitterやFacebookや、レンタルサーバで行う個人ブログの場合はどうなるでしょうか。

この場合、メールや電話などで連絡が始まります。

会社員の場合は、消されるまで会社の広報窓口や社長への恫喝的な連絡があります。この件はなかなか証拠が残りづらいのですが、周りにSEO会社の方、特に業界経験が長いSEO関係者がいましたら確認してみてください。悪評記事をRTした人の会社にまで怒号の連絡が入った事件などを覚えている人もいることでしょう。

そして、会社員ではない場合には色々な側面から脅す連絡が入ります。
私が確認したものでは「記事を消さないとあなたが親しい人に対して危害が及ぶ」としか読み取れない連絡すらありました。実際にそういう連絡を数点確認しましたが、どう読んでも社会的な団体が行う連絡では無い内容です。

そして更には

直接訪問

こうなるわけですね。

深夜の訪問は証拠を残せなかったのですが、弊社は自宅件事務所として営業しておりますし、昼の3名での訪問だけでも高圧的な口調に非常に強い恐怖を感じました。
それ以後、外出するときは警戒が欠かせません。

訴訟

上記の連絡は、記事を消さなくては訴訟を行う、という言及も含まれています。

この段階で大きな出費が必要な訴訟を恐れて消されてしまうのですが、消されなかったケースもありましてその場合は実際に訴訟になるようです。

「ブログ名の設定は、まだ。」へのSLAPP(スラップ)‐SEM酒場

7つ以外の方法

上記は、ひとまず公開できる7つの方法です。
その他、様々な方法を使ってどうにか悪評を消そうとしているようです。

株式会社DYMには今回のタイ全裸事件の前から様々な逸話があります。しかし、それらを検索結果で見ることはほぼありません。それには、このような方法が使われていたわけです。

「Googleは使わない、SEOをしているから」そんな言葉は、一部のジャンルの検索においては明らかに正しい選択といえるのです。

おわりに

さて、この記事では、株式会社DYMが評判、悪評を消すのに使った方法7つをご紹介してまいりました。

ここまでお読みの方にはお分かりの通り、ほとんどの事が明確に証拠が残っていることです。そのほとんどはインターネット的、社会通念的に問題有る行動ばかりですのでその証拠を掲載したこの記事もDYM社の悪評でしょう。
ある意味、これまでの悪評記事を大きく上回る悪評かもしれません。

これまで様々な悪評をどんどん消してきた会社です。
きっとこの記事もどうにか消そうとしてくるでしょう。

さて、ここでクイズです!
この記事はどのように消されるでしょうか!?
ぜひツイートで予想をお寄せください。当選者の中から抽選で1名の方に豪華景品をプレゼントいたします!

さぁどれでしょう。
DMCA申請は行いづらい記事のはずですし、Webサービスに対しての連絡もレンタルサーバのさくらインターネットしか関係していないため難しいでしょう。直接訪問はすでに実施済み、私は悪いことをしていませんので訴訟も難しいでしょう。
そうなると本命は最後の2つとかになるのでしょうか……

正解発表はこの記事が消去された後で、筆者のTwitterアカウントで公開する予定です。
正解が訴訟の場合は、訴訟の行方を随時実況でご報告する予定ですが、最後の2つになった場合は物理的に発表できない場合がありますこと、予めご了承くださいませ。

発表日は未定ですが、どうぞお楽しみに!

蛇足:記事を書いた理由

多くの方にお伝えしたい事は以上です。ここからは蛇足、SEM界隈の方向けに、どうしてこのような記事を書いたのかを追記しておきます。

本件は、2016年3月からTwitter等で何度か言及してきました。
上で書きました通り恐怖を感じる事もありましたし、いろいろと面倒な事も増えました。
なぜそんな被害を受けながらもまた攻撃されるだろう記事を書いているか、不思議に思う人もいらっしゃるかもしれません。

某社では「成功している会社で嫉妬されているので」「競合つぶし意図だ」などと社員に説明していると聞きましたが、冗談でしょう。

あの会社とはそもそも顧客層が違うので一度も仕事でぶつかったことはありません。
被害を受けた会社からの相談は多く受ける機会がありましたが、業界の責任かと無償で相談に乗っていましたので全く利益になっていません。

そもそも弊社はご紹介などで十分にお仕事を頂いております。社員2名の小さな会社ですが多くの日本を代表するWebサイトの方々と仕事をさせていただいており、SEO会社として顧客サイトへの検索流入ベースでは日本一のはずです。お問い合わせを頂いてもほぼお断りしている状況で他社を蹴落とす意味がありません。

個人的には、タイ国でマナー違反の行為を行ったことがそこまで悪い事とは思っていません。それを問題視して罰するのは当局の仕事でしょう。私が考える事ではありません。

ただ私は、私が過去10年働いているSEM業界、SEO界隈にいる者として許しがたいことと思っています。

検索結果からの情報削除の方法は、ある程度SEOの経験がある方でしたら今回の7つ以外もご存知でしょうし、証拠が残ったりしないもっとスマートな方法があることもご存知でしょう。
SEOに習熟した人は悪質な形に検索結果を歪めることができます。インターネットのインフラとなった検索を簡単に壊すことができます。
しかし最低でも私の周りのまっとうなSEOの人はやっていいことと悪いことの区別は付いていますので、悪質な行為は行っていません。
検索結果を悪質に歪める行為は、自分たちが生活するインターネットを壊す行為ですから。

今回の事だけではなく、過去に行った悪質SEOでの商売違法性疑われる事を行い、その評判を封殺し続ける事。
封殺する方法も脅迫などの悪質な形で、「SEO界隈は恐ろしい」という印象を多くの方につけたことはスルーするべきことではないと考えています。
今回、このように騒動を公開するのは、更に恐ろしいという印象を付けてしまうことになるかもしれませんが、最低でも今後、被害者を減らすことはできるかと思います。

検索エンジンのガイドラインに違反したブラックハット「黒の行為」に対しては、検索エンジンが対処を行っていくものです。
しかしガイドラインではなくモラルに反した「悪の行為」ことに対処できるのは検索エンジン側ではなく同業界の我々だとわたしは考えています。

私が望む事は、私も所属する日本の検索エンジンマーケティングの業界から悪質な事を行う会社が少しでも減ることです。

同業の皆様へ伝えたい事は、どうか「消極的にでも悪質なことが行いづらくなる方法を考えていただきたい」ことです。
特にSEOにある程度知見のある方でしたら、今回の説明をせずとも、ネット上の情報は色々な方法で消せる事、悪行の履歴を消すことが十分に可能なことはご存知でしょう。
そして、それに気付いて問題提起出来るのも同業の方だけだと思います。

積極的に行うべきとは申しません。
今回説明してきましたように積極的に動くのは普通の会社員にはリスクが大きすぎますし、フリーランスや社長の方々にも面倒な事です。しかし消極的にでも出来ることは有るはずと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。




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